森の声が聞こえますか?
 本来、自然の変化は実にゆっくりで、生じては還り、還っては生じるという美しいサイクルを、乱すことなく描こうとします。
 先人たちは、森を切り拓きながらも、その声に耳を傾け美しいサイクルに寄り添うことで、共に生きるための術を培ってきました。
 森から得たものは、巡り巡って森へと還す。人が加えた力は、巡り巡って森から受け取る。
 それが、自然と人が仲良く暮らすための方法でした。

 しかし、人びとが森に関わることが少なくなった今日、美しいサイクルは崩れかけ、森は荒廃の一途をたどっています。
 森から出ていったものは森に還らない…。森にたまりたまったものは、そのまま放置…。
 森は泣いているに違いありません。

 様々な技術が進歩を遂げ、私たちの生活は便利になりました。それでも、森をなくして生きていける人はいません。
 人間が森によって生かされているということは、昔も今も、これから先も変わらない事実なのです。

 “先人たちが守り継いできた大切な森をしっかりと次世代に受け渡すこと”
 
これは今を生きる私たちの責務であろうと感じています。
 そのために、“森の声に耳を澄ませ、森を感じ、森と共に生きる暮らしを選んでほしい”
 
工房樹音のモノづくりはそんな思いから始まっています。

 心に響くWOODWORKを
 工房樹音は、様々な課題を抱える森の現状に目を背けず、
 志を同じくする多くの仲間たちと共に、年間を通じた里山整備を
 行っています。
 手入れを通して出た樹木は、その造形・特質を最大限に活かしながら、
 自然と人の暮らしに調和する建築や木工品に形を変えて、
 森の優しさや美しさ、その豊かさを多くの人たちと分かち合う
 ツールになるのです。
 森から伐り出した樹木が、森への関心・慈しみという形で、
 森に還っていくこと。
 森と人々の距離が再び近づき、共に暮らす幸せを未来へと
 つなげていくこと。
 これが工房樹音が担うべき、WOODWORKだと考えています。
 
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